今年のHAKKO tripはイーストを使った「発酵」実験やお味噌汁作りなど気になる参加型プログラムが目白押しでした。
こちらでは体験プログラムの様子をお届けします。
パンやお酒などに使われるイースト(酵母)は私たちの生活に欠かせない微生物。
イーストは一体どのようなものでしょうか?
風船を膨らませる実験をしながら楽しく学ぶプログラムが醸蔵セミナールームにて開催されました。
中越酵母工業株式会社は国内に4社しかない酵母メーカーの1社。
今回HAKKOtripに初参加し、目に見えない発酵の面白さを子どもたちに伝えました。
社員に卒業生も多い長岡工業高等専門学校の学生さんが実験をサポートしました。
用意された実験道具。ボトルの中にはイースト(酵母)が入っています。
参加者はそれぞれが選んだ液体をボトルに入れて、どの液体を入れると風船が膨らむのか実験しました。
液体は、お湯だけ、砂糖とお湯、塩とお湯、りんごジュース、お茶、牛乳から3種類選びます。
長岡工業高等学校の学生さんもボトルに液体を入れる作業をサポート。
イーストと液体を混ぜてボトルの口に風船を装着します。
長岡工業高等学校の学生さんもアドバイスしながら実験が進みます。
一体どのような変化が起きるのでしょうか? 大人も子供もわくわく。
風船で封をしたボトルをお湯に入れてしばらく待つと……
実験結果はこちら! 砂糖が入った液体を入れたボトルの風船がよく膨らみました。
中越酵母工業さんの解説によるとイースト(酵母)は糖を栄養にして発酵し、ガスを発生させるそう。
大人も子供も興味津々で、親子で実験を楽しむ姿が印象的なプログラムでした。
会場の一つとなった長岡農業高校では味噌や醤油の体験プログラムが集まりました。
こちらは、長岡市滝谷町でお味噌を専門に製造する「越後一(えちごいち)」さんによる体験。
お好みの味噌、具材を選んでお味噌汁作りを体験するプログラムです。
お味噌は赤味噌と白味噌の2種類から一つ選び、次に具材を3種類選びます。
具材は香りがいい青のりやうまみアップ食材の桜えび、粉末ピーナッツもありました。
選んだお味噌、具材、お出汁とお湯を入れたら完成です。
お味噌を作る株式会社越後一の川上綾子さん。赤味噌はコクがあり、白味噌はやさしい、爽やかな風味が特徴だそう。
親子で一緒にお味噌汁作りを体験する姿も多く見られました。
お米は何回噛むと甘くなるのでしょうか? 管理栄養士で食育を教えるはれいろごはん主催のますがたみきさんとお米を炊いたごはんを食べて実験します。
ごはんを口に入れて、回数を数えながらごはんをカミカミ……
何回噛んだら甘くなったか確認します。
実験のあとはなぜごはんを噛むと甘くなるのか、ごはんを噛むとどのような効果があるのか仕組みを学びました。
鈴木農園のワークショップでは塩おむすびと具入りおむすび作りを体験できました。
お好みのお塩、または具材とあわせてぎゅっぎゅっとおむすびを作ったら完成です。
長岡農業高校の学生さん主催で、透明なお醤油を作る不思議な体験プログラムもありました。
実験方法を伝え、準備を手伝う農業高校の学生さん。
お醤油の入ったビーカーに黒い粉を入れて混ぜます。
ろ紙をセットしたガラス漏斗にお醤油を注ぐと……
お醤油が透明に!
大人も子供も真剣な眼差しで不思議な現象を楽しみました。
毎年人気の本講座では、醤油麹、塩水を自分で仕込み、醤油の素となるもろみを作ります。もろみの素は持ち帰り、一年かけて醤油を完成させます。
熱心に講師の説明に耳を傾ける参加者のみなさん。
まずは塩水を作ります。
続いて容器に醤油麹を入れます。
醤油麹を入れた容器に塩水を注ぎます。
しっかりと容器に蓋をします。
容器を転がして醤油麹と塩水を混ぜます。
持ち帰ったもろみからお醤油を絞る方法を伝える新潟県醤油協業組合の方。
容器にはオリジナルのラベルを貼ります。お醤油の素、もろみが完成しました!
生姜のロウリュウの中で醤油を味わう。衣服を着たまま楽しめる特別なサウナが登場しました。
お醤油を持っていざサウナテントへ。
じんわり熱いサウナの中で味わう生姜醤油で整いました。
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TEXT:犬丸あき
PHOTO:PEOPLE ISLAND