長岡が「発酵・醸造のまち」である4つの理由。

「発酵・醸造のまち」とは、いったいどういうことなのか?
その答えは、長岡の恵まれた自然・気候条件にあります。

全国有数の米どころだし。

新潟県は、全国有数の米どころとして知られています。長岡市も例外ではなく、平成29年度のコメの生産量は62,400tで全国4位。言わずと知れたコシヒカリ栽培をはじめ、長岡の選りすぐりの米を集めた「金匠」プロジェクトも展開しています。古くから、この土地の美味しい米を使って、酒や味噌が仕込まれてきたのです。

16もの酒蔵があるんです。

水も米も豊かで酒造りに適した長岡市には、実は16もの日本酒蔵があります。これは、「市」という行政区域としてはなんと京都市に次ぐ全国第2位の多さ。「久保田」など全国的にも有名な銘柄から名作漫画の題材になったもの、生活に根ざした地産地消型のものまで、多種多様な蔵と銘柄が存在しています。

摂田屋という町もあってね。

市の中心部からほど近いところに、味噌・醤油・酒蔵が集中して立地する「摂田屋」という町があります。かつて江戸幕府の御領地として味噌や醤油造りが発達し、奇跡的に戦災も免れたこのエリアは、明治期から残る趣ある建築物も多数あり、発酵・醸造文化の歴史を肌で感じられる場所。ただ製品を楽しむだけでなく、ぜひ一度実際に訪れていただきたい場所でもあります。

水と空気が決め手ですから。

日本酒の仕込みに欠かせないのは、当然、きれいな水。長岡の歴史の中で連綿とそれを支えてきたのは、毎年しんしんと降り積もる豪雪がもとの湧き水でした。さらに、冬の間は豪雪によって空気に雑菌が舞いにくい環境でもあったことから、安定した条件の中で発酵・醸造の作業を行うことができたのです。まさに最高の天の恵みですね。