お団子とおにぎりに農高生の夢をのせて【後編】

長岡農業高校の地域連携魅力発信プロジェクト、最終選考の模様をご紹介します。

醸造のまち摂田屋に隣接する長岡農業高校では、地区外から通う生徒も多いなか、卒業後にも摂田屋について語れるようになってほしいと、このプロジェクトが始まりました。
生活デザインコース3年生18名が摂田屋らしいお団子とおにぎりのレシピの考案に挑戦し、9月20日ついに最終選考会を迎えました。

※前半のレポートはこちら
お団子とおにぎりに農高生の夢をのせて【前編】

1人ひとつレシピを考案し、最終選考で残ったのはお団子3種、おにぎり3種。
この日は、実際にチームで調理をして、実食による審査をすることに。
審査員のSUZUグループのオーナーシェフの鈴木将さんと、江口だんごの江口太郎さんが見守るなか調理がスタート。

 

こちらは試作を重ね、色がよくなるように工夫したずんだみそ。いい色合いになっています。
枝豆の薄皮をとるのが大変だったそう。

 

こちらは天むすおにぎり。揚げ油の温度は衣を落として確認しながら、大量の天ぷらを手際よく揚げます。

 

柿の種みたらし。プロのアドバイスを受けてとろみを強めた餡に柿の種をパラり。

 

こちらはいちぢく団子のチーム。餡を煮詰めているところで江口さんが味見。
「団子にかけることを考えると、もう少し砂糖をいれてもいいね。」と助言します。

 

大量のおにぎりづくりに苦戦するチームには鈴木さんが助っ人に入ります。
「おにぎりに具をのせてから海苔をくるっとまくといいよ」
一瞬で売っているおにぎりのように変身する技に驚き!見た目がいいだけでなく作業効率もいいのだそう。

 

まだまだ暑い9月下旬の調理室でしたが、審査用と試食用で大量のおにぎりとお団子を作り上げました。
小さく盛りつけた試食用のプレートは可愛らしい出来上がり。

 

いよいよ、審査発表。
どれもおいしいお団子とおにぎりだったので、どれが選ばれるか緊張の瞬間です。

 

…審査の結果、
なんとすべてのレシピが採用!!

全部のレシピが商品として販売されます! (やったー!)
審査員のサプライズにみんな拍手。

 

これから当日までに、それぞれの料理人の手によって、商品化に向けてブラッシュアップされます。
農高生のアイディアをもっとお客さんに伝えやすくするためにメリハリをつけたり、量産できるように工夫していくそう。

※おだんごは、10月13日のHAKKOtripでは、いちぢくみそ、11月2日の長農祭ではずんだみそ、柿の種みたらしを販売予定。
※おにぎりは両日すべてのメニューを販売予定。
出店場所では農高生も販売を手伝います。売り切れ必須なので、ぜひお早めにお求めください。

今年の春、担当の俣倉先生が作成した企画書にあったのは「お団子とおにぎりに農高生の夢をのせて」というタイトル。

地域のことを考えて素直な気持ちで生まれた農高生ならではのアイディアは、プロの指導を受けながら思わず笑顔になってしまうレシピに仕上がりました。

そして、当日販売されるお団子とおにぎりには、農業高校で作られたお米が使われるという新たな展開も生まれました。

お団子とおにぎりに夢をのせて、農高生と地域の人が関わりながら、本当に新しい何かを運んできてくれた気がします。

江口さん、鈴木さんはじめ、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。