とちお農園×長岡農業高校 地元の葡萄を使ったワイン造りに初挑戦

長岡農業高校でまたしても面白い取り組みが行われたのでお邪魔してきました!

昨年度18年ぶりに生徒による酒造りが始動し「酒類醸造班」が立ち上がりましたが、今年度は3年生3人が原料から長岡産にこだわって、ワイン造りに挑戦しています。

今回コラボするとちお農園は、栃尾でワイン用葡萄を栽培し「T100K」として販売。柑橘系の香りと酸味が楽しめる爽やかな飲み口に定評があります。通常は南魚沼市にある越後ワイナリーへ醸造を委託しているので、長岡市内での仕込みを行うのは初の試み。生産者の方も高校生との交流を快く受け入れてくれたそう。

9月3日、栃尾の葡萄畑で葡萄60㎏を収穫。翌日の9月4日に仕込みを行いました。

まずは、収穫した葡萄を房から外します。茶色いものなどを取り除いてよい葡萄だけを選別。ケルナー種は、皮を潰すと酸味が出てしまうデリケートな品種なので注意しながら作業します。

吟味して一粒ずつ取る慎重派と大胆にもぎ取るワイルド派、作業の仕方にも個性が出ますね。どこまで残すかが悩むところ。

どっさりの葡萄を房から外すのが一番大変なようです。すべて集めるとやりきった感じ。一粒味見するとそのままでも十分甘くておいしい葡萄でした。

外した葡萄は計量して潰していきます。自然の酵母がついているので洗いません。手でギュッと握ると葡萄の香りが広がります。

まんべんなく潰していきます。甘い香りに思わず「このまま飲みたい!」という声が続出。

 

潰した葡萄を一つの容器に集めます。

ワイン用の酵母を加えてよく混ぜます。

みんなで交代で混ぜてみます。貴重な体験ですね。

 

その後1~2週間を目途に葡萄の実をこし、さらに発酵させます。下の写真は酒類醸造班の男子3人。これからどんな風に発酵していくか、変化を観察していきます。実際に醸造を体験しながら学習して理解を深めるのが授業の狙いでもあります。五感で感じる授業は農業高校ならではですね。

今回の葡萄の収穫や仕込みには新聞やテレビ、ラジオの取材も入り、緊張しながらも堂々とインタビューに受け答えする様子も見られました。担当の中野先生によると、地域の大人との関わりも生徒を成長させるのだとか。

12月完成予定。出来上がったワインはお父さんお母さんにプレゼントするそう。楽しみですね。