多様な自然、美しい水と空気、そして豊かな実り。
長岡市には、その全てがあります。折々の旬のものを存分に楽しむこともできますが、それらをより長く、より深く 味わうために培われた「発酵・醸造」の食文化も、深く根付いています。

醤油、味噌、そして日本酒……。自然の素材に<もうひと手間>をかけることでその風味や栄養価を劇的に豊かにしてしまう発酵の魔法。寝かせているあいだは一見地味な酒樽や味噌樽ですが、その中では、無数の微生物たちが多様なドラマを織りなし、ゆっくり時間をかけてお米や麦を酒や味噌へと変化させていくのです。

大きな変化は、たくさんの小さな単位がそれぞれのペースで変化していくことで起こるもの。発酵のしくみは、まるで人間社会みたいでもありますね。16の酒蔵、たくさんの味噌・醤油蔵が存在する長岡市は、さしずめその実験場といったところでしょうか。

スピードや効率ばかりが重視される世の中に、<もうひと手間>を考え、楽しむゆとりを。

近年、健康や美容の観点から全国的に注目されるキーワードでもある「発酵・醸造」に、私たちはそんな<ONE MORE THING>の思いも込めて、長岡の歴史と風土が育んだその粋をお届けします。